15年位前に、御蔵島で潜って撮ったバンドウイルカさん。
さて、追い込み漁によるイルカ入手をめぐって、世界動物園水族館協会が、日本動物園水族館協会の会員資格を停止したことが問題になっていますね。
水族館の中でのイルカの繁殖が難しいので、野生のイルカを捕っているということです。
で、報道ではただ「追い込み漁」としか言っていなくて、映像でも入江にイルカの群れを追い込みますと、イルカのいない入江の海しかでていないけれど。
実は、90年代後半、イルカ・クジラ・アクションネットワークでボランティアスタッフをしていた時に、伊豆の某所での追い込み漁を見ました。その時のことを思いだします。
野生のイルカを捕るという言葉だけだと、必要な1頭、2頭のみを野生から引き離すといった感じに受け取れるけれど、群れまるごと追い込んで、水族館に捕られる若い個体イルカの犠牲だけではなく、そのイルカの周りにいる大勢のイルカがつきん棒で刺されて殺されます。それを見ていたイルカがショックで死亡したりもします。青い海が血の色で染まります。それは大量虐殺といった言葉が当てはまります。生きて網から出られるイルカは多くはありません。
イルカはお魚ではなく哺乳類です。1頭づつ母親に育てられています。子供のイルカが捕獲され、それを追うようにしていた母親を子供の前でつきん棒で殺していました。
会員資格停止について「いじめだ」と仰ったようですが、どちらがいじめなのでしょう。真摯に受け止め、追い込み漁を改善するという、襟を正す姿勢はないのでしょうか。
もっと、追い込み漁が野生イルカのダメージが少ないものになれば、情状酌量もあるのかもしれません。(わからないけれど)
数年前、某団体が追い込み漁を撮影した映画を国内で上映しようとしても反対運動があってなかなか大変だったようです。
追い込み漁の映像を水族館来園者に見せて、それでもイルカの展示が必要か来園者に問うてもいい。展示がなくなれば追い込み漁をしなくてもよくなり、会員資格停止も解かれるでしょう。
イルカショーは目玉で、稼ぎ頭。動物の命よりも経済優先。
都合の悪いものは表にださず、自分の主張だけするという姿勢が、国と電力会社の姿とも重なり、ここ数日怒りに震えています。 

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