セドナで購入したフローライト。うっかり産地を聞き損ねました。
片側がピンク、もう一方がパープル、そして中央にレインボーがかかっています。
先週、今週と手作りお香の新しいお教室が始まりました。そして一昨日は仙台のNHK文化センターで1日講座練香と線香作りを行いました。大変ご興味をお持ちいただき、春には匂い袋や香原料を使った石鹸作りの講座などのお話を頂きました。
ひとつひとつご縁を大切にしていきたいと存じます。
私は文化学院の卒業生です。教育関係者やお歳を召された方にはご存知の方が多く、一般には文化服装に間違われたりします。大正時代、和歌山有数の山林地主である建築家西村伊作が自分の娘のために作った学校。リベラルで、真の思想を持つ学校。ひとことでは言い尽くせません。自由には責任が伴うこともそこで学んだ事のひとつ。(リンクかけていますのでご興味をもたれたら是非学院のサイトをご覧下さい)
今春まで伊作が建築した美しいアーチの校舎が残っていました。それが壊される時同窓生は嘆いていましたが、私は伊作のスピリットが校舎のみではなく全てに宿っていると信じていましたので嘆きはしませんでした。ただ、経営母体が西村一族から別の会社に移るとの書面が先週送られてきた時には衝撃をうけました。伊作のスピリットはどうなってしまうのか・・・。
その書面とともに校長である西村八知先生(伊作さんのご子息)からの手紙がはいっていました。
ここに抜粋します。
「文化学院は今、新しく変えるものと絶対に変えられないものがある。この変えられない思想がもし今の社会に通じなかったら・・・。それでも頑固に通すことだ。正しいものは時代に合わなくても、ごく一部の人には通じるはずだ。
今の社会に迎合してでも生き延びたケースもあるが、それでは文化学院ではなくなる。(略)文化学院の教育は、自分で良く生きられる人間を創る教育で、職業に都合のよい学校ではない。これが社会の人たちにとって、ピンとこないのである。
コンビニでうまく出来た食べ物ばかり喰っていたら、自分で作る味を知らない一生で終わる。だから即席ラーメンの人生が、当たり前の風潮となってるのである。
素朴に、いつも原点を忘れずに、手作りで思想を深める。それがここの教育です。
それはあなたたち、卒業生は十分知っていることです。だから応援して下さいね。」
そうです。これが私の中にも宿っている。アロマの資格取得試験対応のクラスを受け持っても資格取得が目的ではなく如何にアロマが楽しいか、そしてヒーリングセッションでも如何に自分でよく生きることができるか、豊かに生きること、それを、外の世界の人に広めている。
卒業して20年以上経ちますが、ぶれていないことが嬉しかったのと共に、改めて八知先生からの言葉が胸をうちました。
折りしも近頃はいじめ等の教育の問題ばかり耳にします。昨日、教育再生会議での提案などを聞いてもいまいちずれている感ばかり。この伊作の、学院のスピリットを子供達が得ることができたら、夢も希望もある人生に変わるのにと思わざるを得ません。

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