トワイライト・ウォリアーズ決戦!九龍城砦
香港映画好きでかなりの数を見ていますが、この映画は人生のベスト3に入ります!
簡単なあらすじのイントロ
1950-60年頃、九龍城で勢力争いがあった。心からわかり合っている義兄弟が敵味方とわかれて戦い、勝った龍捲風が、亡くなった義兄弟陳占に託された赤ん坊を国外へ逃がす。そして、80年代半ば青年になった息子陳洛軍は知らずに香港に自分の居場所を求め、密入国し・・・・。
アクションもめちゃくちゃカッコイイし、伏線回収もお見事、あれっ、と思うことがひとつもない自然な演出と皆の確かな演技。もうクライマックスでは、ここに活かされるのか~とカタルシス。全てがぶっ飛んでいます。
九龍城の町内会組長?のようなまとめ役である龍捲風を慕っている(尊敬)4人の青年。彼の部下(って呼んでいいのかな)、中西医学医、以前彼が助けた他所の組の若頭と洛軍との友情。皆カッコイイ。
何回観ても気づきがあります。心震えます。
身体の痛みや癒えるけど心の痛みは
YouTubeで関連動画を見まくっている1か月。
香港の動画で気になるものがありました。
中西医学医四仔役のジャーマン・チョンと他の組の若頭十二少役のトニー・ウーに、インタヴュアーが「どのシーンが大変でしたか?最終決戦の処?」と聞いたら、
2人とも、「龍捲風が死んでしまった処。そこからはショックで数日動けませんでした。辛かったです。身体の痛みや疲れは一晩寝れば治ります。」
実際、トニー・ウーはアクション中の怪我で顎を十数針縫っています。
演じているだけなのに、精神的支柱である龍捲風が作中亡くなったら、心に穴が開いたようで大変つらかったと。
それを聞いて、私も映画以上にぐっときました。
映画の脚本で、虚構であることがわかっているのに。
真剣に演じているからこそですね。
心はとても繊細。
実生活の中で大切な方が亡くなったり、または、別れて会えなくなってしまう。
やせ我慢しないで、ただちに心のケアをしましょう。
あと、この80年代後半の日本の曲も流れます。
自分をその時代に落とし込むとまさしく彼らと同世代。あんなサングラスあったね、なんて。
既視感あり。九龍城塞に普通の人々が生活している日常。
そして、現在2025年の彼ら青年たちを想像すると、龍捲風らと同じ位になっているはず。
どんな人生になっているか、想像するのも楽しみです。
最後の場面で4青年が、「香港は変わっていくだろう。世の中には変わるものと変わらないものがある」と。
変わらないものは友情だと思うし、その友情があるのに戦う辛さを龍捲風と陳占、ルイス・クーとアーロンが素晴らしい演技を見せてくれます。私の中ではエンドレスで友情=この映画を見たくなります。
こんな素晴らしい映画を世に出してくれて本当に監督と制作、俳優の方々には感謝しかありません。
トワイライト・ウォリアーズ九龍城塞は、昨年香港で公開し、香港史上1位の興行成績。
日本では1月17日公開以来2億円の興行成績。 何回も観ている人が多いのが特徴のようです。(私も)
お勧めします。