不忍池の雀
今日昼天皇皇后両陛下が被災地を慰問されたニュースを見ました。
怖かったでしょう、大変でしたねとお声をかけられ、そっと手を握られる。
それにより、この一ヶ月極度のストレス状態、緊張の糸が解れ、心から涙が溢れる被災された方々。
純粋な癒し。感謝。
ひとりひとりの心に寄り添う言葉。現状をそのまま受け入れる言葉。そして、手を握られることによりその温かみ、今の自分をそのまま受け入れてもらっている、ひとりではないと感じる瞬間。
今まで自分の心の痛みをみないようにしてがんばって来た日々から、本当に自分の心に触れる瞬間。極度のストレスは消え、今の自分の心を肯定できてから本当の元気は出てくる。
各局の番組を見ると、「元気をもらいましたね」と殆どのキャスターが言っている中、TV朝日の大下アナウンサーだけが「緊張がほぐれてほっとされたでしょう」(多少言葉は違うかもしれません)と仰っていました。さすが大下さんです♪
W杯の時にもひねくれ者の私は「感動をありがとう」の言葉が嫌と申しましたが、今回の「元気をもらう」という言葉も、もちろん単純に標語のようにすることに意味があるのかもしれません。皆がわかっているかもしれませんが、元気を物のようにそう簡単にあげたりもらったりできることではないと思うのです。
自分の心に響いてこそ、そこから自分の心に変化が起こり自分が元気になる。
それ自体、とても大変なことです。
元気にさせようなんて思いではなく、自分の心が愛をもって大事にしたい人の心に寄り添うだけで、寄り添う言葉、行動になり、結果元気にさせる。
今だからこそ、本当に大切なことに目を向けていってほしいなぁと思います。

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