江戸銀器、匠の手によるもの。5cmほどの見事なペンダントです。
先日、伝統工芸の展示会を見てきました。江戸銀器、刺繍、木工、象牙彫刻、版画、染物と、どれも美しく見事でした。熟練の技の中に遊び心が見え隠れしたものを読み解くのが面白い。魂が入ったかのようなものに惹かれます。
ただ物を頂くのではなく、その究極の心を頂いているのだと思います。
と、ここまで書いて先日の朝日新聞「聞く」に掲載された東大名誉教授多田富雄氏の”美しい日本四つの特徴”を思い出しました。以下抜粋したものです。
自然を敬う「アニミズム」、俳句、能、歌舞伎、茶道などの美で表される豊かな「象徴力」、偉大さ、権威などを価値とする外国とは違った日本独特の価値観である「あわれ」もののあはれ、滅び行くものへの共感、無常感など心の美しさの根源、そしてそれらを技術的に包括する「匠の技」型や間を重んじる独特の美学が、日本の美しさを独自のものにしてきたし、日本人の行動の規範にもなってきた。
今まで心打たれていたものがこれら「アニミズム」「象徴力」「あはれ」で表されるのかと感激しました。

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