老山白檀の切葉です。
このままでも白檀の芳しい香りがしますが、香炉で焚くと一段とまろやかな薫りがします。樹の芯部のスライスなので年輪のような香り成分の油が見えますでしょうか。
老山とはインド・マイソール産のものを指します。白檀は伐採が進み現在は政府により規制されています。近年よいものは本当に手に入らなくなったと言われています。アロマテラピーの精油ではマイソールのものからオーストラリアのものへ変更されたりしました。
お香では現在もマイソール産のものを使っています。
私の持っている切葉も少なくなりました。10g単位で和紙に包んでいます。ご予約お承ります。10g1,400円ですので、お安くご提供できます。
昨日は朝から手作りお香の講座があり、8時代の山手線に乗っていました。適度に混んでいて、私の前には20代中頃のカップル。私の前に彼女、その先に彼が並んでいた状態。二人が池袋から乗り込んで来てすぐ彼が「あれ、昔の人の匂いがしない?」彼女「そうかな」彼「うん、昔の人の匂い。ほら、仏壇の部屋のような・・」彼女は気づかなくても彼はしっかりと感じ取っていました。既に私自身にも薫りが染み付いている上、お香道具一式持っていたので無理もありません。けれど、若者の仏壇のある部屋のイメージから和の薫りも早く脱却したいものです。
今週末、20、21日は文京学院大学・短期大学・生涯学習センターのフェスティバル(文化祭)に和の薫りの講座として出展します。今年も仏像彫刻の榎本先生とひとつのお教室をシェアしての展示となります。受講生の匂い袋展示と匂い袋作り体験会を行います。
翌週の28、29日は中野の成願寺にて、榎本先生の「やさしく彫れる小仏像に逢える会」でやはり匂い袋作り体験会を行います。塗香や白檀の切葉なども持参する予定です。
仏像を見に是非おこし下さいませ。
と、イベントがここの処続いて、セッションのご予約の方に数日お待ち頂くことも多く、誠に申し訳なく存じます。11月になりましたら通常に戻ります。

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4件のコメント

  1. 「昔の人の匂い」かぁ。
    彼の表現、なかなか面白いです。
    もともとの日本人の香り、と言ってもいいのかもしれませんね(笑)

  2. こんにちは。
    どの位昔のことなのか気になりますね。
    もともとの日本人の香りが遠いものとなってしまいました。

  3. そうですねぇ、日常としては遠いものになる一方、
    コンビニですら、最近は何種類ものカワイイお香を置いてたりもする。
    不思議な感じです。

  4. コンビ二の合成香料のお香しか知らず、本物の香木の薫りを知らずに仏壇の薫りを和の薫りだと認識するのは残念です。

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