インド産アメシストクラスター。フラワーアメシストと呼んでもいい感じですね。
さて、先般の仙台出張の際に乗ったタクシーの運転手さんのことも仏像展のことも書きたいのですが、今日のことを。
元東京理科大学 薬学部教授・薬学博士遠藤次郎先生の「漢方医学と仏教医学の身体観」というテーマの講演を本日午後聴きに行きました。
今まで中医学研修会等で学んだこととは似ているような似ていないような(?)仏教医学の身体観。殆ど蟲師の世界です!!
講演の最後に実習として、先生がご用意下さった薬(軟膏)を両手指のとあるツボに塗り目を閉じる。ハートに意識が入りその周りがユーカリでも塗ったかのようにスーと広がって下に下りていく、センタリングされてグラウンディング。背骨まで届く深さ。
塗香を手に塗っただけだと残念ながらここまで入らない。すごい。ガマの油と精油を混ぜたもので、方位除けや蟲だしの薬なのだそうです。講演後に先生に感想を申し上げたら、中心点を合わせ、縦軸と横軸を合わせるように作られているそうで、感じた感覚どおりでした。
この特別講演は私の住む北区の飛鳥山博物館の平成21年度秋期企画展「からだをなおす◇くすりでなおす」―王子の万能妙薬と江戸・明治くすり事情―のひとつでした。
博物館での展示物も興味深いです。薬草を刻む押切、箱ふるい、薬研、乳鉢、扇型製丸器、丸薬計数器(しゃもじのような形は鳩居堂さんのフェアで見かけた印香作り器ととても似ていてました)、らんびき、色々な売薬の文献、江戸時代に金輪寺で万能妙薬と謳われて販売されていた王子五香散の資料と、調合を再現したものの香りを聞けます。
王子五香散には、お香の原料の木香、桂皮、藿香、丁子、沈香、乳香、甘松が入っていて、その他詞梨勒にいれる詞子、白芷も、その他色々。全体の香りは当帰の香りが強い実母散に近いような香り・・・。雅な香りよりも薬系が好きな私は、何度もその場所に戻っては香りを味わって楽しみました。
会期は12月6日までですので、ご興味をお持ちの方は是非どうぞ。観覧料は無料です。
王子飛鳥山博物館http://www.asukayama.jp/

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