ルーミーの詩にある悟り
ジャラール・ウッディーン・ルーミー 13世紀、イラン最高の神秘詩人と言われています。
日本でルーミーを紹介するのに「神秘詩人」とつきますが、この神秘とはSUFIのことであり、詩人は日本でいう詩人、詩を作る人ではありません。
ルーミーの詩と言われるものは、SUFIの悟りを表現している言葉そのものであり、ポエム、ルーミーの空想ではありません。
SUFIを学べば、感じられるものです。
観念の向こうにある世界
ルーミーの言葉を紹介します。
Beyond ideas of right doing and wrong doing, there is a feild.
I’ll meet you there.
いいとか悪いとかの観念の向こうにある世界がある。
あなたとそこで会おう
前回、今生きている殆どの人間が善悪、髙低、などの2元性の中にいると申しましたが、ルーミーはその向こうにある世界であなたと会おうと伝えているのです。
ルーミーの人生
神学者から修行者へ
ルーミーは、13世紀ペルシャ(現イラン)で、神学者でSUFI のバハー・ウッディ―ン・ワラドの子として誕生。
6歳の時には大空の精神界へ行った逸話が残っている。
その後、家族と共に流浪の旅をし、トルコのコンヤに定住した。
父親の死後、その高弟からスーフィズムや法学、神学を教えられ、シリアに留学した。
やがて、1000人以上の弟子ができ、一流の学者として認められるようになった。
37歳の時に、放浪の老スーフィー、シャムス・ウッディ―ン・タブリズィーに偶然出会う。
その際の問答で老スーフィー、シャムスの弟子になる。
40日間(一説によると3か月)閉じこもったきりで、スーフィズムの奥義を授かった。
彼は老師に、神の愛の完全なかたちを見出した。
神の顕現(はっきりと現すこと)、神との合一がなされた*。
*SUFIスクールで、同じ体験をします。が、今言葉で説明することはできません。
「一時的なものが永遠なるものと合致したときには何の存在も残らない。
もし、神の他に存在するものは何もないとの信念に達したら、
神の他に何ものも聞かず、何ものも見ることはできない。」
ルーミーは、それまで築き上げていた学者としての業績や名声、財産、家庭全てを捨て、老師の元で修行を続けた。
厳格な神学者から一転して神の愛に酔えるスーフィーに変貌し、弟子に対する指導を放棄した。
老師はルーミーの弟子たちに憎まれていることを知り、姿を消した。
ルーミーは、老師との出会いにより、学問としてのスーフィーから体験・生き方のスーフィーに変わった。
(文字だけでは実際の感覚を知ることはできない)
神との合一アル・ファナーの状態を感じるため、トルコの旋回舞踊者になった。
(ある本を参考に書きましたが、コピーの為現在書名が不明となっています。お分かりになる方がいらっしゃれば教えて下さいませ)
カシャヤのSUFIスクールでは、すべて1対1、個人教授でSUFIの奥義を教えています。
SUFIスクールはこちら