京都府立植物館にて。
楠木の若葉を幾つかに千切ると、カンファーのすっきりと微かに甘味もあるような癖になる香り。1枚を大事に香りを聞かせて頂きました。
午後、松栄堂さんで畑社長のお話を伺い匂い袋作りを体験致しました。
浦島太郎のお話の玉手箱、蓋を開けると中に何もなく浦島太郎が白髪の老人になってしまった。その玉手箱の中に入っていたものは、実は香りだったのではないかという畑社長のお話は大変興味深いものでした。時を忘れていたのにその香り(懐かしい香りでしょうか)によって時間が経ったのを感じ老けていく・・・。
匂い袋作りの原料は全て粉末。白檀、龍脳、丁子、桂皮、甘松、藿香の6種に仕上げ粉2種。好みで仕上げ粉を使って全体を整えるかんじです。仕上げ粉は、ひとつが甘めで「誰が袖」に似た化粧品の香り、もうひとつが辛めで「防虫香」に似た香りでした。龍脳にカンファーが感じられず、かなり沢山いれてやっと和のすーとした感じがでたようです。せっかくなので仕上げ粉も使い、けれど仕上げ粉が入っているように感じさせない甘めと辛めの2種をつくりました。
夕方は相国寺美術館で伊藤若冲作品を鑑賞。
楠木  数年前のNARDの講習会で伺ったのか、国立大学のキャンパスには楠木が植えてあるそうです。季節には風に乗ってそのカンファー臭がキャンパスに漂い、ますます学生の頭が冴えるとのこと。 虫に食われづらいのでご神木としての巨木もよくみかけます。
 

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