ブランドバーク産アメシスト。ワイン色のレピドクロサイトが水の中をひらひら舞い落ちるようです。
台風で荒れた日の午前中、岡本太郎記念館に行きました。そこで目にしたのは大きな目のあるシルバーグレーの色をした気球(飛行船?)のビニール製のミニチュア。私は思い出しました。
昭和40年代、横浜の綱島で小学生だった私は、当時鶴見川の隣にある青学のグランドの馬を鶴見川の土手からよく見に行っていました。いつものように見ていたある日、厩舎から同い年のような女の子がこちらに来て、同い年のように思えたのは未だ低い背丈と明るいピンクと白色のボーダーのセーターと緑色のズボンからそう思ったのですが、顔は子供の顔ではなく年老いたように皺があり声も大人の声でした。気さくに話かけてくれたのに、子供心に何故か違和感を感じドキドキして怖く思えたのです。母親に話してもいけないように思いその日黙っていたのを思い出しました。その頃、土手から空を見上げるとその岡本太郎デザインの気球をよく見かけていました。
すっかり忘れていました。
自分の記憶の中のその彼女にドキドキしなくてよかったことを感じました。何を話しかけてくれていたのか思い出せない分ちょっとせつなくないです。

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