アッサラームアライクム。
スーフィ―・スピリチュアル・ヒーラー、ティーチャーのサラームです。

 

拒絶される恐怖

 

NHK「こころの時代」、時間がゆるせば見ています。

先般、東京・山谷にある寺院で親子3代で活動されていらっしゃる吉永岳彦僧侶のお話を拝見しました。

 

僧侶のとても純粋で正直で、日雇い労働者の多い町での人々との係わり、本質を見据えている姿に心を打たれました。

 

 

道路にホームレスが吐血していたので、吉永僧侶は救急車を呼んだ。

救急隊員が倒れている人を見て、(服装も汚かったので)この人ですか?と言ったら、吐血していた彼が急に怒り出し自分は救急車なんかに乗りたくないよ、誰が呼んだんだ!といった。

本人が乗りたくないというのだったら必要ないですねと言って救急隊員は、そのまま帰ってしまった。

話しかけるとその彼は興奮してひどく吐血するので、僧侶は心配しながらも傍にいて興奮させるよりはと思いその場を離れた。

朝早く心配して駆けつけると、彼の姿はない。

傍の別のホームレスの方に聞くと、彼らが立ち去って2時間位で息を引き取ったらしい。警察が遺体を運んだとのこと。

その場には、彼の履いていた靴と吐血の跡が残されていた。

涙を溜め乍ら、僧侶はお話しされていました。

 

彼が怒った理由は?

そう、救急隊員に拒絶されるのが怖かったから。

最期の時にまで絶望を感じたくなかったから。

ひとりどんな気持ちで意識が遠のいていったのでしょうか。

 

外側のエネルギー、言葉に惑わされず、彼を受け留めて、救急車に乗せてあげてたなら、

ベッドの上で人として最期を迎えることができたでしょう。

 

 

吉永僧侶は亡くなっていった彼らの魂が迎い入れられるようにお経をあげると仰っていました。

 

同じく、私も亡くなった人に祈ります。

そして、全ての人が深いハートで生き、外側に惑わされずに

愛を以て接することができますように。

 

本日もお読み下さり、ありがとうございました。

 

あなたに平安が訪れますように。

(2022.2.4)

 

 

 

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