旅行に仕事に愛用の四幅の大風呂敷、色違い2枚。数年前呉服売り場のセールで1枚1,050円でした。
風呂敷は形あるものを包むのに頼もしく、少量のものだけを容れるバッグのように使うとなんとなく貧相。小さく畳めるのでバッグの中に入れて置くのに重宝です。
さて、今朝は意を決しての電話を2本かけました。
ひとつは、某県のアンテナショップ(数日前立ち寄った処)に。以前からそのビルの入口で採れたて野菜を販売していたので利用していました。先日立ち寄った時、自動ドアが開いた途端、お香の薫り(○○寺のお線香として売られているようなものですがもちろん天然香料ではありません)。お野菜や果物を選ぶにもその薫りが鼻につきます。結局食品買わず書籍だけ。もう自分が行かなければいいだけですが、やはり購入する機会を減らすのも残念だと思い、野菜を購入したいので薫りを控えて欲しい旨話しました。お香を焚いているのはショップではなくインフォメーションだというので、そちらに伝えて欲しいと話ました。
ふたつめは、池袋の某デパート。先週からの京都展で某お香屋がその得意とするお香を焚いていました。その狭い通路の向かい側から先はずっと食品ブース、生ものが多くでているのに隅々までその強い薫りが充満し、食品を選べる状態ではありません。受講生の方々と講座の後買い物に行った去年も、同じレイアウトで皆で辟易したことを思い出し、食品を買いたいのでレイアウトを考えて欲しい旨連絡。こちらは担当者から丁寧にお返事を戴き、意見としてうけるが反映するかどうかは別とのことでした。
お食事をするときに、強い香水をつけるのはマナー違反と皆がわかっているのに、お香には配慮しないのか、とても不思議に思います。
京都店に出店していたそのお香屋さんのお香は、以前にもこのブログに書きましたがその店で3m先で焚いていた伽羅の薫りさえそのお香の薫りで殺していました。
お香木の自然の薫りでしたら、自然の食品の近くで焚いていても強すぎず問題がないと思います。現にKashayaでも毎日そういう状態です。
けれど、今回問題にしているお香は香水と同じ合成香料でその強さは比べようもありません。
100歩譲ってよい香りと仮定します。しかし、その時々や場によっていい香りと感じるかどうかは異なります。香りの強弱をつけられるというのもプロならではの技です。
老舗のお香屋という香りの専門店であるなら、お客だけではなく、逆に自分の方からわきまえて、食品売り場(それも全て京都からの出店業者です)にも配慮する姿が見られたら、お香の世界だけではなく香り関係すべての手本になることでしょう。
お香の商品表示に天然の原料云々と書いている限り、それを消費者は信じています。
消費者である諸々の店が香りのおもてなしとして誤解して焚いてしまっているのは仕方のないこと。だからこそ、元々の販売元にはそれだけの責任があるのですね。
老舗と商品については改めて書きます。

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